と名乗ったその男は、先輩を担いでそのまま逃亡。



・・・どこに逃亡したのかもわからず、この広い学校を探してたらキリがないということで



とりあえず、俺達は先輩を呼ぶことにした。



先輩なら、絶対何か知ってるハズだから。
















+ Beauty and the Beasts +
























「・・・・?・・・ってあの如月?ウッソぉ、とうとう来ちゃったの?」





素っ頓狂な声を上げた先輩。


さすが先輩の親友。案の定、何かを知っているみたいだった。






「やっぱり知ってんのか、




「ええ。に、ストーカーか何かのようにまとわりついてたあの如月でしょ?




「ソイツの弱点とか弱みとか、なんか知らへん?」




「知らない。」




・・・言葉を間違えました。


先輩は、何も知らなかったようです。





「クソクソ。やっぱ強行突破かよ」



「あのなぁ、それじゃに怪我させちまうだろ?」



「大丈夫じゃない?あの子、喧嘩はし慣れてるし
そんなちょっとやそっとの怪我くらいでギャアギャア騒ぐような子じゃないわ。むしろ、怪我させたほうが静かになっていいかもね




サラリと言った先輩。



先輩は本当に先輩の親友ですか?




・・・お前鬼か?



「あら、冗談よ。でも、あの子の運動神経じゃ怪我する確立は0に等しいと思うわ。」



「なら、強行突破決定じゃん!よし、行こうぜ!」



「オイオイ、待てよ向日。場所もわからねぇのに強行突破なんかできる筈ねぇだろ?」














「私、どこに居るか知ってるわよ」












「「「「「「へ?」」」」」」



俺達は、先輩の言葉に耳を疑った。



・・・何で先輩が居場所を知ってるんですか?




「こんなこともあろうかと、あの子の制服の襟に発信機をつけて置いてのよ



そう言って先輩は得意気に受信機を取り出した。



「先輩、それって犯罪じゃ・・・・・・!!!」



「鳳君、細かい事気にしちゃダメっていつもが言ってるでしょ?」




注: さんの行いは立派なプライバシーの侵害です。やめましょう。




イヤ、そういう問題じゃありませんよ!先輩!!!




「貸せ!」



跡部先輩が先輩の持っている受信機を先輩の手から取ろうとしたが



先輩はサッとそれを後ろに隠して右手を出した。





「おおっと、待った。その前に、することあるわよね?イトコならわかるでしょ?」




「・・・・・・いくらだ?(呆)」



「そうね、今回は5万で手を打ってあげる。



「持ってけ」




そう言って跡部先輩は自分の財布ごと先輩の方に投げた。



するとはそれをキャッチして受信機を投げた。





「はい、それそこの赤いボタンでスイッチはいるから後は自分たちで見つけ出してねー。それじゃあ私はこれで!」




と、そさくさと帰っていった。



親友を売るような真似してどうするんですか!!!先輩!!!



とりあえず、受け取った跡部先輩がスイッチを入れると



俺達は、受信機の画面に張り付いた。




「あれ・・・・・?ここって・・・・・・」



「ウチの保健室じゃねぇか」





受信機が指し示した場所は、保健室だった。




「あいつはバカか?バカなのか?(呆)」



「こんなトコ隠れたってすぐ見つかるに決まってんじゃねーか」




呆れて溜息を漏らす向日先輩と宍戸さん。



・・・もしかして、2人ともわからないんですか?



バカはあなた達です。(←黒)







「皆さんに問題です・・・・・保健室には何があると思います?



「はぁ?・・・・んなもん、医療用具とか人体模型とか白骨模型とかだr
「・・・ベッドや!!!」




忍足先輩の一言で全員がサーッと青ざめた。


勿論、俺も含めて。



一瞬、信じたくないものが俺の脳裏をよぎり、それが益々俺を不安にさせた。






「こうしちゃいらんねー!!!いくぞ!」







俺達は、バタバタと部室を出ると急いで保健室のある校舎に向かった。




待っててください、先輩!!!



先輩は、きっと俺が助けますから・・・・・・!!!






















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